by:青柳 健二
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2012年 10月 09日
現在、NPO 棚田ネットワークでは、青柳撮影の棚田写真を使った、来年2013年用の旧暦 「棚田ごよみ」を作成中です。
よくありますが、旧暦も小さく書いてある新暦(西洋暦/グレゴリオ暦)のカレンダーではありません。これはまったくの旧暦カレンダーなのです。(逆に、小さく新暦の日付も書いてあります)
旧暦は明治5年まで日本で使われていた太陰太陽暦で、月の満ち欠けを1ヶ月のサイクルとしているので、「棚田ごよみ」にも月の満ち欠けの絵が入っています。
月の周期は女性の生理の周期とほぼ一致していることから、世界中いろんな言語でも、「月」と「女性の生理」の名前が同じという話もあります。
中国では「農暦」と呼んでいますが、今でもちゃんと使われています。「中国正月・春節」はもちろん「農暦」の新年です。日本でも「中秋の名月」は、旧暦の季節「秋」である七・八・九月の真ん中、八月十五夜の月のことです。(年によっては満月ではないときもあります)
旧暦の1ヶ月を1枚とする暦なので、来年旧暦一月(睦月)一日は、新暦2月10日からはじまります。年によっては閏月があるので、13枚の暦になります。ちょっと頭が混乱しそうです。新暦に慣れている頭には多少の発想の転換が必要です。
昔は、権力者が独占していたくらい、暦を作ることは大切な仕事でした。暦を作ることは時間を支配することでした。現代は、そんなに大げさではないかもしれませんが、より自然(月)を意識し、日々の暮らしを考えなおすきっかけにはなるかもしれません。
スタッフ一同「日本一使いづらいけど、面白くておしゃれな暦」を目指しています。
一般的な新暦のカレンダーは巷にあふれているので、それはそっちで買ってもらうとして、「棚田ごよみ」は、セカンド・カレンダーとして考えていただけるとありがたいです。誰かにプレゼントするのもいいと思いますよ。
完成・販売までしばらくお待ちください。