2010年 7月 12日
アンコール遺跡は、カンボジア中央部、トンレサップ湖の北に位置する。1992年にはアンコール遺跡として世界遺産に登録された。観光の玄関口となるのは、カンボジアの首都、プノンペンから飛行機で1時間のところにあるシェムリアップの町。遺跡群は、シェムリアップの中心部から北に6.5kmほど離れている。
地図
カンボジアの「アンコール」と呼ばれるのは、アンコールワットを含むアンコールトム、バンテアイスレイなどの遺跡群のことです。
およそ900~1431年まで、アンコールはクメール王国の首都として栄えました。12世紀にはクメール王国は全盛期になりますが、1431年に焼き払われてしまいます。このアンコール遺跡群が、再び人々の興味を引くようになるのは、1860年、フランス人博物学者、アンリ・ムーオの発見があったからでした。
アンコールワットは東西1400メートル、南北1300メートル、幅190メートルの堀に囲まれています。このクメール語で「寺院のある都」を意味するアンコールワットは、スールヤヴァルマン2世によって建立されたビシュヌ神を祭る寺院で、同時に王自身の壮麗な墳墓だったということです。
朝陽を拝むために早朝から多くの観光客が押し寄せます。観光客にわずらわされず、静寂の中で写真を撮ることはもうできませんが、朝陽をバックに浮かび上がるアンコールワットは、やはり美しい。刻々と変化する空と遺跡の神々しいドラマには心を打たれます。
また逆に、夕陽を受けたアンコールワットもすてがたいものがあります。写真的には、朝と夕の両方が狙い目です。
なお、シェムリアップから遺跡までは、タクシー、バイクタクシーなどをチャーターするか、自分でレンタサイクルやレンタバイクを運転していくことになります。私はバイクを借りて、早朝からでかけました。