2010年 7月 27日
秋に日本全国をまわっていると、いろんなワラボッチに出会う。 無造作(無意識)に置かれたワラボッチに、なぜか心引かれる。
地図
「ワラボッチ」の 「ボッチ」とは何語でしょうか? どうして「ワラボッチ」というのか気になってしかたなくなり、ネットで検索してみましたが、いろんな説があってはっきりとしたことはわかりません。
有力なのは「帽子」説や「突起」説でしょうか。「ボッチ」は「帽子」が訛ったものらしい。突起物を「ボッチ」と呼ぶし。でも、わからない! 「ボッチ」って、何なんだ~~! だれか知ってる人がいたら、教えてください。
宮崎駿監督のアニメ 『もののけ姫』に出てきた森の精霊「ダイダラボッチ」の「ボッチ」の方は、漢字で書くと「法師」という説もあります。また、「ボッチ」はアイヌ語で「巨人」「巨大」という意味で、「高い山」「大きな山」を表すという説もあるそうです。
名前の由来はまだはっきりしませんが、全国を旅していると、秋にはこのワラボッチが方々で見られます。しかも形が微妙に違っています。その地方地方で必要な(必然的な)形、ということでしょうが、その並び方が、もちろん農家の人が意識して並べたわけではないのですが、妙に心を揺さぶるのです。まるで人々がどこかへ向かっているような「動き」さえも感じます。
ワラボッチそのものは、別にどうってことない物なので、写真にするには「切り取り」が大切だと思います。
ギャラリーで掲載のワラボッチは、千葉県鴨川市大山千枚田、高知県土佐町、兵庫県淡路島のワラボッチです。