2010年 7月 31日
キノコの森で暮らしていた。
旅ではなくここで山小屋(...というより安宿か?)の仕事をしていた。だいたい初夏から晩秋ぐらいまでの約5ヶ月。冬が来ると小屋は閉まってしまうので、山を降りてインドに行くのである。何年もそんな生活が続いた。
今年が最後という年、少し写真を撮った。被写体は森のなかのキノコ。小屋の裏手になんだかよく分からない密林のような森が広がっていて、いろんなキノコがにょきにょき生えてくる。キノコだけではなく、キノコにもなれないような菌がそこらへんにちょこんと座っていたりする。豊かな森だったなあと思う。虫も多かった。巨大なヒルやクモ、美しい紋様を持つ蛾、かまど馬、虫嫌いな人が来たら気絶してしまうような虫たちが小屋に入り込み、侵食していた。
今年が最後という年、少し写真を撮った。被写体は森のなかのキノコ。小屋の裏手になんだかよく分からない密林のような森が広がっていて、いろんなキノコがにょきにょき生えてくる。キノコだけではなく、キノコにもなれないような菌がそこらへんにちょこんと座っていたりする。豊かな森だったなあと思う。虫も多かった。巨大なヒルやクモ、美しい紋様を持つ蛾、かまど馬、虫嫌いな人が来たら気絶してしまうような虫たちが小屋に入り込み、侵食していた。
一時はふるさとのように感じていた南アルプスの森だったが、8年前に東京に来てからは一度も訪れていない。小屋の営業はその後中止され、今は取り壊されたか、あるいは廃墟になって虫たちの住処になったか...。そうであるならなんだか夢のような話である。
(最後の2点は近くの山の稜線からの風景です)
(最後の2点は近くの山の稜線からの風景です)