2010年 9月 05日
網走市の北にある能取岬は、蜃気楼によって朝日・夕日が、いろんな形に変形して見える。ここは中国映画『非誠勿擾』のロケ地にもなった。中国語の看板が立ち、中国人観光客も多い。
地図
これが『非誠勿擾』(邦題では「狙った恋の落とし方。」)のポスター。(阿寒湖に貼ってあったもの)
オホーツク海にせり出した能取岬の断崖絶壁は原生花園です。黄色のエゾカンゾウ(蝦夷萱草)がたくさん咲いていました。この日の夕日は、残念ながら蜃気楼は現れず、普通に丸いまま沈みました。
ところで、この夜、網走市内に戻って、とんでもない事件が起こったのでした・・・。
うちの犬が脱走したのです。散歩中、首輪をつかんだとき、間違ってリードの留め金のボタンもいっしょに押してしまいました。リードと犬が離れている。あっ!と思ったら、犬が一目散に走り出しました。午後9時頃です。
警察の遺失物に届けたり、近所の飲食店街の人に、もし犬をみかけたら電話くださいと番号を書いた紙を渡して歩きました。
車に戻るのではないかと、山盛りのドッグフードのご飯皿を置いて、帰ってくることを期待しました。
もういちど周辺を探そうと、200mほど離れたコンビニに向かいました。そのとき、駐車場から出てきた女性が、後ろを振り返りながら歩いている姿が目に入りました。もしかしたら、と思ったら、案の定、犬は、その女性の後を追っていたらしい。たぶん、食べ物を買った女性に物をもらおうと着いてきたのかもしれません。
私はドッグフードの袋を地面にたたきつけて大きな音を出し(いつもドッグフードの袋を開ける音に反応するので)、ドッグフードをばら撒き、「ヴィーノ! お座り!」と叫びました。すると、こちらに気がつき走ってきました。「お座り」して止まった瞬間、首輪をつかみました。
「この、バカやろう! こんなところでいなくなったら、うちに帰れないんだぞ!」 犬は、反省しているように、うなだれました。
警察に電話して、さっきの遺失物届けを取り下げてもらいました。「いつ、捕まえたんですか?」「今、さっきです」「と、いうことは、10時40分、確保でよろしいですね」「はい。お手数かけました」
網走で脱獄するとは。それにしても、運よく「確保」できたが、もし見つからなかったら・・・と想像して、夜、寝付かれませんでした。