2010年 10月 15日
カメラを持たずに外に出た。持っているのはiPhoneだけ。気軽に撮れるけど、思いがけない写真になるiPhone散歩。iPhonegraphという言葉も一部ではやっているらしい。
地図
旅に出ると毎日カメラを手に歩いている私だが、日常生活だと頼まれ写真があるとき以外は、カメラは部屋で埃をかぶっていることが多い。Campurの写真仲間などからは、「その5D Mk2をくれ」などとよく言われる。目的がないとなかなか重い一眼レフを持ち歩こうとは思わないし。テーマがないと撮りたいという意欲もなかなか沸いてこない。
それでも、時々「カメラがあったら」と思うことがある。
気がついた。腰のところにいつもカメラがあったじゃないか。iPhoneだ。iPhoneのカメラ性能自体は普通の携帯カメラ、一眼レフと比べたら雲泥の差だ。でも、これがよかった。あまり写りがよくないからいい。よく写ることがよく写っていることではない。よく写らないからよく写ってしまうこともある。「夜目遠目傘の内」と言うではないか。あれっ?ちょっと違うか。
画素数が何やら、ノイズが何やら、ブレが何やらそんなこと何も気にする必要がない。ズームもなく露出補正もできない最低限の機能、そんないさぎよさがいい。別にiPhoneでなくても、高機能ではない携帯カメラだったら何でもいいだが、私はたまたまiPhoneを持っていたからiPhone散歩の毎日になった。そうなると、歩いていてもきょろきょろする不審者だ。いつもの風景もなんだか新鮮に見えてきた。
iPhone散歩1|iPhone散歩2