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師走羽子板市の日に、浅草をぶらりと歩いた。昭和の香りただよう浅草の風景をモノクロで描いてみた。

師走の風にふかれながらふらりと浅草を訪れたのは2年前のある日のこと。駅を降りると心なしか人が多い。浅草寺の前に来たところで、今日が羽子板市という祭りの日であることを知った。なんとなくそんな気分でもなかったので、一瞬帰ろうかと思ったが、気をとりなおしてそのまま街を歩いた。三社祭ほどの規模ではないので、浅草寺の裏手まで出てしまえばそこには普段どおりの街が広がっていた。路地をくまなく歩きながら商店街を何度も横切っているうち、ようやく街歩きの楽しさがよみがえってきた。夕暮れになると屋台や小さな居酒屋に灯がはいり、人が少しずつ集まり始める。鍋や炉辺焼きの煙が街をただよい、懐かしい昭和の風景がよみがえってきた。

夜になって、最後に浅草寺を一周した。人は減ったが屋台がまだ店を開いている。何か食べようかと思ったがやっぱりやめておく。家でのんびり食べたい、とふと思う。昭和の下町は懐かしいが、遠くから眺めるだけで今は満足。といったところだろうか。

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