2010年 11月 11日
歩いているとふと非日常的な不思議な世界に迷い込むことがある。
2年前ちょっと前から東京とその周辺を撮っている。現在は川に絞り込んで撮影を続けているが、最初のうちは勝手が分からず、さまざまな場所を歩いて写真を撮った。ほぼ半年は右往左往が続いたわけだが、そのうち自分の趣味嗜好がはっきりしてきたところがある。それは旅の目的といったものにも通じるが、僕はたぶん、日常的な世界からほんのちょっと外れた非日常的な風景を常に探し求めている。海外を旅していたときからそういうことは感じてきたが、自分が今住んでいる東京を撮ることでさらに自覚が強くなったように思う。
写真は2年前の秋から冬に撮ったものを中心にセレクトした。すでに当サイトで多くのページを作ったのでほぼ出がらし状態だが、いくつか気になる写真が出てきた。傾向として東京都内よりも郊外の写真が多くなったので、いわゆる「東京写真」という感じではない。
当時もときどき川(多摩川のみ)に出掛けていたが今回は除外している。川からもセレクトしだすとそちらが中心になってしまうからだ。まだ川に慣れていない頃だったが行けば必ず非日常的な不思議な風景に出会った。そのうちすっかり川専門になって今のところは川から離れられずにいるが今後のことは分からない。非日常的な風景を求めてこれからもずっと旅や散歩に明け暮れることだろう。