2010年 7月 12日
アフリカ大陸の東南部に浮かぶ島国、マダガスカルの首都、アンタナナリヴの人口は484万人(2003年)。
地図
バンコクから9時間ほどでマダガスカルの首都アンタナナリヴの北13kmに位置するイヴァト国際空港に朝到着しました。
イミグレを出ると、さっそく声をかけてきたのは、自称「ガイド」だったのですが、彼が「親切にも」両替所まで案内してくれて、「諸物価高騰の折、アンタナナリヴ市内までのタクシーの相場は今は30000アリアリです」というのです。マダガスカルには現在でもふたつの通貨が流通しています。「フラン」と「アリアリ」です。
フランの札は街ではほとんど見かけませんが、田舎に行くとありました。触りたくないような、何万人の汗が染み込んだぼろぼろの札です。物の値段を聞いたとき、それがフランなのかアリアリなのか確かめないとダメです。これがややこしい。1アリアリが5フランです。着いたばかりで、30000アリアリが日本円でいくらになるのか瞬間的に判断できず、「そんなもんか」と妥協して彼の白タクに乗ってしまいました。
その後何度か空港・市内まで往復することになりますが、30000アリアリはちょっと高い相場だったようです。15000アリアリくらいです。当時、1000アリアリは56円くらい(これは2006年情報なので、現在の相場は自分で確かめてください)。
マダガスカルでは、最初に声を掛けてくる人間を振り切って進むと、もっと安くて質のいいものが手に入るという法則があるようです。乗り物でも土産でも。まぁ、この国だけじゃないですけどね。
アンタナナリヴは丘がたくさんあり、坂道が多い街です。それがまたこの街の魅力でもあるのですが、暑い中歩くのはけっこう辛いときもありました。一国の首都としては、かなり「小さいな」というのが第一印象ですが。
でも、何泊もすると、この街もまんざら悪くないなと思うようになりました。フランス人に言わせると「とても居心地のいい街」だそうです。そりゃぁそうでしょう。フランス人がこの国を植民地にして自分たちに都合のいいようにフランス化したんだから。
3月上旬はまだ暑かったのですが、下旬になると、だいぶ「秋」も深まり、日中でもしのぎやすくなりました。標高が1300mほどあって、高原の爽やかさを感じます。基本的なものは全部揃うし、歩いてまわれる大きさというのはありがたい。教会も多く、石畳の通りを歩いていると、まるでヨーロッパの田舎のようです。ただメイン通りは、物乞いと物売りがかなりしつこい。
街には治安の悪い場所があります。私もスリの被害にあいました。撮影に夢中になっていると、つい周辺に対する注意がおろそかになってしまいます。くれぐれも注意を怠らず、安全に旅してください。
そしてまた、マダガスカルにはいろいろな病気があるので、それなりに注意しました。
マラリアにならないように(蚊に刺されないように)、なるべく長袖で通し、ベープマットを焚いて寝ました。実際自覚している回数、蚊に刺された回数ですが、4回です。これが多いのか少ないのかわかりませんが、幸いにも、マラリアには罹りませんでした。けっきょく私は予防薬は飲みませんでした。副作用が怖かったからです。
それぞれ事情があるでしょうから、マラリア対策をどうするか、素人の私が言うべきことではないと思うので、専門家に相談してみてください。
国立国際医療研究センター病院では、他の感染症についても予防接種、相談、検査をやってくれるようです。
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