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ティンジャン(別名ダジャン)は、ミャンマーの新年を祝う祭り。毎年4月の中旬(17, 18日が多い)がビルマ暦の新年になるが、それを祝うために新年の前3日ほど水をかけ合う。タイのソンクランと同じだ。

 

ミャンマー人は毎年4月になるとみんなそわそわしはじめる。暑さの盛りで本来ならみなボーとなってもおかしくないのだが、あれが近づいてきたのでおとなしくしていられないようだ。あれとは、ティンジャンという国中で大騒ぎの祭りが始まるからだ。この祭りの間、誰に水をかけてもかまわない。ヤンゴンやマンダレーなどの大きな町では、目抜き通りにステージができ、大勢の人たちが集まる。それにめがけてホースで水を浴びせかける。家の前でも子供や若者たちがバケツを持ち出して誰かまわず水をかける。国内線の飛行機で、タラップを下りる前に突然首筋が冷たくなった。スチュワーデスからの祝福の水だ。

こんな状態で写真を撮るのは大変だ。外国人でも容赦はない。いつもはカメラを裸で手に持って歩き回っている私であるが、このときばかりは防水のカメラバックの中にポリ袋でくるんだカメラ。写真を撮るときだけ素早く取り出しシャッターを押すとすぐにバックに戻す。こんな私に気を使ってくれたのか単なる幸運だったのか、写真を撮っている最中に水攻撃は受けなかった。一度、水中カメラを持っていったことがあるが、これは便利だった。ただ、大騒ぎの中でファインダーをのぞくのは難しい。ほとんどノーファインダーの写真となった。

祭りになると、いつもはおとなしく見えるミャンマー人も大変身する。若者は飲みなれない酒で朝からぐでんぐでん状態、あちこちでけんかが起きている。いつもはロンジー(伝統的腰巻き)でおしとやかに歩いている娘たちも、ジーパンにTシャツ姿でわざわざ水をかけられに行き大騒ぎだ。カメラを持っていると、違う国の人たちではないかと思うような姿を記録することになる。

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