2010年 7月 14日
荒涼とした大地が続くカスティーリャ地方の冬の光景を紹介します。
スペインは「太陽の国」ではなく、少なくとも僕にとっては、重々しい石造りの街が続くひたすら古めかしい国だった。もともとそれを狙って冬を旅したのだが、まさかこれほどとは思わなかった。中央部のカスティーリャ地方を重点的に旅したせいでもある。滅び去ったイスラム帝国の痕跡と大航海時代の遺産、荒野。これに尽きる。冬の弱々しい夕陽に照らされた街が忘れられない。スペインを旅したというより、カスティーリャを旅したと書いたほうが自分の旅にはぴったりくるような気がする。
当ページには、エストレマドゥーラ地方のカセレスも混ざっている。カスティーリャと同様、エストレマドゥーラという地名にも心惹かれるものがあったが、カセレス以外の街を旅することは出来なかった。
上の写真は、1点目と2点目がトレド、3点目から7点目がセゴビア、8点目と9点目がバリャドリッド、10点目から12点目がカセレス、13点目から16点目がクエンカ、17点目と18点目がサラマンカ、19点目と20点目がふたたびトレド。