2010年 7月 25日
西国分寺の外れにある不思議な傾斜地。
国分寺崖線。なんだか難しい学術用語のようだが、簡単に言えば、多摩川の支流である野川の北に沿って、ずっと崖(斜面)が続いているということで崖線と呼ばれる。西国分寺(国分寺駅との中間...)は野川の源流であり、この崖線の出発点でもある。また駅の南側の傾斜地には、別の源流があり、森のなかから多くの湧き水が流れ出ている。「お鷹の道」というちょっとあやしげな名前の遊歩道もあって、雰囲気のある和風空間となっている。夕暮れ時がとくによい。森のなかの祠が夕陽に染まり、草木があやしく輝く様子は小さいながらもまるでもののけ姫の森だ。弁天様の池にはさまざまな影がゆれ、暗い傾斜地には稲荷の祠がひっそりとたたずんでいる。歩けば歩くほどに不思議な世界に引き込まれていく。「お鷹の道」周辺はとても小さな世界だ。でもここにはひとつの完成した宇宙(コスモス)があった。
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西国分寺1
西国分寺3(黄昏の街)
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