2010年 8月 08日
「ビルマの微笑み」は1ページで終えるつもりだったが、紹介したい写真が増えてしまい2ページ目に突入してしまった。「ビルマの微笑み1」はビルマ族の写真ばかりだが、こちらは各地の少数民族の写真だ。
「ビルマの微笑み1」では、微笑みは仏教の影響かなどと書いたが、ミャンマーでは仏教徒以外も多い。特に私がよく行く少数民族の地域だとキリスト教やアニミズムなどが多い。それに、インド系のイスラム教徒もたくさんいる。そういう人たちもみなビルマ的微笑みを持っている。
ただ、微笑みはミャンマーの専売特許ではない。隣のタイも「微笑みのタイ」とキャッチフレーズがあるくらいだ。イスラムの多いインドネシアでも同じ。人の撮りにくい中国でも雲南省へ行くと笑顔にほっとした。東南アジア圏では共通するようだ。人が飢えることのない東南アジアでは微笑みだけで社会がうまく回転していくのかもしれない。微笑むだけでは生きていけない地域の人間からすると、ある意味うらやましい。
そういえば、クメールの微笑みもあった。ポルポト時代のカンボジアを「アジア的やさしさ」と誤解した日本の新聞記者がいた。美女の微笑みに騙される男も多い。微笑みも奥が深そうだ。
ところで、人の写真が撮りやすいミャンマーだが、一カ所だけ難しい地域があった。シャン州だ。男は問題ないのだが、若い女性が難しかった。難しいといっても写真が本当にいやで拒否しているのではなく、大変な恥ずかしがり屋なのだ。ある食堂の看板娘、説得に5分ほど、写真を撮り始めると周りの男たちのヤジでよけいに恥ずかしそうだった。
ビルマの微笑み1| ビルマの微笑み2