2010年 8月 29日
ミャンマーの西海岸にある古くからのビーチ、ガパリ(Ngapali)ビーチ。ヤカイン州に位置し、ベンガル湾を望む。ヤカイン族の人たちが多く住む。今でこそミャンマーにはいくつかのビーチがあるが、90年代まではビーチといえばここガパリビーチだけだった。遠浅の砂浜が続き、ビーチのすぐ隣は漁村だ。
タイのビーチに行ったときのことだ。100mほど先にトップレスで日光浴中の白人女性を見つけた。喜んで近づいたが、そこにいたのは牝牛だった。いや、正確に言うとトップレスの白人女性がいたのだが、それは単なる牝牛にしか見えなかった。人ではなく動物のメスに見えたのだ。そのビーチではタイ人女性がTシャツのままで遊んでいたが、そちらのほうがずっとセクシーだった。人は隠されたもの見えないものをより見たいと思い、そこにいろいろな感情が生まれるようだ。
ミャンマーのビーチでも、タイと同様に女性は水着など着ていなかった。Tシャツに半ズボン姿だ。普段はロンジー姿がほとんどのミャンマーでは、そんな格好でも十分刺激的だった。みんな泳げないようで、タイヤチューブをかかえて波打ち際で遊んでいた。
ビーチから歩いて30分ほどでガパリの漁村だ。ムシロの上には小魚がいっぱい広げられて干物にされている。魚のにおいでムンムンだ。ガパリに来たのはちょうどティンジャン(水かけ祭り)が終わって間もないころだった。子供たちはまだ祭り気分が抜けないみたいだ。日が落ちてお母さんが呼んでいるのにまだ外で遊んでいる。一人が踊りだすと友達もかけつけてきて踊りに加わる。ティンジャンの有名な歌を歌いながら楽しそうに踊っていた。カメラを向けると踊りも本格的になってきた。観客がいて注目されるとステージも盛り上がるようだ。