2010年 9月 22日
東京の一瞬一瞬を撮り歩いた。
東京でさらにストリートスナップをする気はほとんどなくなってしまった。理由はいくつかあるが、一番問題なのは、撮りたいものが多すぎて自分の手に余る、ということなのかもしれない。街に充満するさまざまな感情がどっと自分に押し寄せてくるような重圧に耐えられなくて、結局はもう撮りたくない、と思ってしまった。もっと気楽に撮ればいいのでは、と思われるかもしれないが、僕はなかなか気楽に撮れない性質(たち)である。下町の路地を懐古趣味的に撮ったりおしゃれな街をデザイン的に撮ったりということをしたいわけではない。撮りたいのは一瞬一瞬の人の姿だが、挑戦し続けることは難しかった。