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ヴァラナシ最終章。街中から川岸までの様子も紹介しておきたい。

ヴァラナシだけで4ページ目となる。いろいろ文句を言ってもヴァラナシが魅力的な街であることには違いない。この街には旅愁がある。巡礼と死者がともに行き交う不思議な街だ。大通りや路地についても書いておきたい。

ヴァラナシは100万都市だが、旅行者や巡礼(そして死体も)がうろつく場所はガンガー沿いに集中している。駅からの交通は今でもサイクルリキシャ(自転車の三輪タクシー)が主役である。夕暮れ時には、大量のサイクルリキシャが鳴らすベルの音が街に鳴り響き、なんとも抒情的な雰囲気に包まれる(うるさいという声もあるが…)。

サイクルリキシャは15分ほどでやがてゴドーリヤの交差点に差し掛かる。ゴドーリヤの交差点、なんて書いてもピンとこないかもしないが、ヴァラナシに長期滞在した人にとっては懐かしい響きだ。どうでもいいことだが、昔はこの交差点にバングラッシー屋があった(今は知らない)。バングラッシーとは大麻入りヨーグルトのことである。しかもこのバングラッシー屋の隣には警察所があるのだから訳が分からない。

サイクルリキシャはもう少し先まで行ってくれるが写真を撮るならこのあたりから歩いてガンガーを目指す。群衆で賑わう一本の目抜き通りを約10分。通りの名前も書いておこう。ダサシュワメードストリート。道の両側にはカラフルなサリー屋などが並んで特に夜が幻想的だ。

途中左に曲がる路地を歩いていくとヴァラナシでもっとも権威のある寺であるビシュヌワート寺院、通称黄金寺院。さらに路地を歩くと、火葬場であるマニカルカガート(ここはガンガー沿い)に抜けられるが、路地はめちゃくちゃややこしくていつも道に迷ってしまう。おまけに、路地の中を突然死体が通り抜けていったりするし、夜はかなり物騒らしい。黄金寺院の辺りも警官が多くて警備がやたら厳しい。まるで戒厳令下の街だ。さらに奥まったところにモスクがあり、イスラム教徒も多いことから、この辺りは宗教紛争のメッカと化している。まったく物騒な街である。

さて、話を戻す。路地に入らずに、ダサシュワメードストリートをまっすぐ歩いていくと雄大なガンガーが見えてくる。ガンガーに下りる階段には乞食や(乞食まがいの)サドゥがずらりと並んで賽銭を待っている。何十年、あるいは何百年も変わらぬ風景だ。そしてガンガーに接して階段状になっているあたりがヴァラナシ最大の沐浴場であるダサシュワメードガート。テレビや写真などでお馴染みのあの風景が目の前に広がっている。写真を撮るなら朝かもしれないが、真っ昼間の真っ青なガンガーと白茶けたガートの石段も印象的だ。というか、まあ何でもいいのかな。旅する人たちは、それぞれ自分だけのガンガーを持つことになるのだろう。


関連ページ
ヴァラナシ1(朝霧)
ヴァラナシ2(動物)
ヴァラナシ3(彼岸)

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